ミニマルデザインにこだわったセカンドライフに最適な家

カウンターキッチンで談笑する髙瀬様ご夫妻。以前は独立型キッチンだったため、食事の度に居間と何度も往復していた面倒と、料理中の孤独を解消した。2人のお子様の帰省時にも家族で並んで食事ができるようにと、カウンターは大きめのものを設置。キッチン奥にパントリーを備えて目隠し収納し、キッチンまわりはすっきりとした印象に。

勾配天井を生かした吹き抜けで広々とした印象のリビング。大開口の窓が明るさと開放感をプラスする。2階に取り付けた室内窓は、空気と光の通り道としても活躍。子ども部屋下には天井高140cmで大容量の納戸を置く。ロフト下階の一部は屋外から出入りできる土間収納にした。

奥様のこだわりが詰まった脱衣室兼サンルームは、最も陽当たりのいい南東に配置。浴室とは別に換気扇を装備し、「洗う、干す、畳む、片付ける」がこの一部屋で完結する。日中はひなたぼっこ部屋として猫ちゃんたちお気に入りのスペース。

浴室やトイレ利用時にも使えるようにと独立させた洗面室は、ご夫妻で見つけた手洗器を取り付けて造作。価格を抑えつつもオシャレな空間が完成した。

主寝室はベッドだけを置くシンプルで落ち着いた空間に。壁一面分をクローゼットにして収納スペースを確保した。
ご長女が帰宅した際に使うお部屋。室内窓はアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する窓をイメージ。奥のオープン収納はキッチン上の空きスペースを活用している。

リビング上に設けたキャットウォークは、和室に設けた猫穴が出入り口( 写真上)。和室の腰壁もまたキャットウォークの一部として利用できるように、座るとリビングの視線がさえぎられるギリギリの高さに設定。

屋根の勾配を利用したロフトの和室は、仏間兼客室。西側の窓には建具屋を営んでいたというご主人のお父様が残した美しい書院戸( 写真下)を取り付け、情趣ある空間となった。

外観は、サッシの色を最初に決めて、それを基本に全体を配色した。グレー系をメインにしたツートーンカラーに、サッシのシルバーが光る。「床のグレーを中心に配色した内装とも統一感が出て気に入っています」と奥様。
明かり取りのガラスブロックは玄関のアクセントにも。階段下のスペースをオープン収納として活用する。